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~多系統萎縮症とは?~ -三つの症状を知る-

以前にもお話していますが、多系統萎縮症(MSA)について、内容を深めながらお話ししていきたいと思います。

多系統萎縮症は、脳や脊髄のいくつかの領域に変化が起こり、

①ふらつきや手足のぎこちなさなどの「小脳症状」
②動作の遅さや筋肉のこわばりなどの「パーキンソン症状」
③立ちくらみ、排尿のしづらさ、便秘、発汗の変化などの「自律神経症状」

が重なっていく進行性の神経疾患です。

小脳症状が中心のMSA-C、パーキンソン症状が中心のMSA-Pに分けられますが、経過とともに症状が重なることがあります。
以前使われていた「オリーブ橋小脳萎縮症」「線条体黒質変性症」「シャイ・ドレーガー症候群」という名前も、この病気の現れ方を表すものです。

初めは
「最近よく転ぶ」
「字が書きにくい」
「立つと目の前が暗くなる」
「夜中のトイレが増えた」といった、別々に見える変化から始まることがあります。
症状には個人差があり、一つの症状だけで多系統萎縮症と決まるわけではありません。診察やMRIなどを組み合わせ、似た病気と区別しながら診断されます。

現在、病気そのものを治す治療は確立していませんが、症状を和らげる薬、リハビリ、生活環境の調整によって、困りごとを減らせる可能性があります。
大切なのは、病名だけを見るのではなく、その方に今どの症状があり、何に困っているかを丁寧に知ること。

当ホームでは、目に見える症状だけでなく、表情や声、眠り、食事量などの小さな変化にも目を向けます。
その「今」を医療・介護の多職種で共有し、先回りして暮らしを整えることが、その人らしさを支える第一歩だと考えています。

※本投稿は一般的な医療・介護情報のご紹介です。
診断や治療については必ず主治医にご相談ください。

※このブログは、パリアティブケアホームのInstagramにて投稿したものを再編集して
ご紹介しています。

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